猿投山
〜銀竜草・九輪草・大雨直後の七滝〜
<広沢神社P〜武田道〜山頂〜陽だまりの休憩所〜広見林道出合〜七滝遊歩道〜P>
2021/5/23(日)
 3週間も早い梅雨入りとなり、愛知県にも大雨警報が発令されて21日にはかなりの降水量があった。猿投山にギンリョウソウやクリンソウが見られる時期であり、大雨後の晴れ間ということで水量の多い七滝も見る周回ルートを計画した。
 3蜜回避のために登山者の多い東海自然歩道ルートを出来るだけ避けて、武田道から登りクリンソウの見られる谷を下って滝巡り遊歩道へ入ることにした。
・武田道は、国土地理院の地形図に表示がなく、標識は僅かで無標識の分岐が多いので初心者にはGPSナビの携帯が必須である。
・ 陽だまりの休憩所から広見林道へ向かう道は、地形図に表示されていないが整備された歩き易い道である。尾根道への分岐が数か所あるが沢沿い下れば迷うことはない。 
・予定した地点でギンリョウソウを見付けられなかったが、別の場所で丁度見頃の小群落を観察するという幸運に恵まれた。
・ クリンソウは、上部の1段か2段の開花状況で少し寂しい感じがした。今年は桜の開花が異常に早く、クリンソウの開花も早かったようだ。猿投山に自生していない野草を植栽することに多少の疑問を感じるが、限られた環境でなければ育たずきちんと管理されていれば問題はないと思う。
・ 初めて水量の多い七滝を見たが、ほとばしる水量に迫力を感じるものの流れる道筋が分からなくなってしまい多ければ良いというものではなさそうだ。やはり程々の水量がその滝の見栄えを良くするようだ。
    ○歩行距離
    (含標高差)
P<3.2km>東海自然歩道出合<1.8km>東の宮<0.9km・最高点往復0.4km>山頂<1.6km>広見林道出合<0.7km・岩屋往復0.2km>血洗の滝<1.0km>菊石(WC)<2.4km・大滝往復.0.2km>P  12.4km
    ○歩行時間 P7:49-7:54武田道登山口-8:23城ヶ峰-8:42武田道眺望点-10:17東海自然歩道出合-9:36大岩展望台-10:20東の宮27-10:36最高点-11:07山頂-11:15陽だまりの休憩所-12:05広見林道出合(昼食)24-12:31岩屋往復37-12:45血洗の滝-13:24菊石(WC)-13:51大滝往復59-14:14P  6時間25分
    ○ 駐 車 地 広沢神社駐車場(5台 無料)<先の林道脇に数台駐車可>
この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。
最後の1台で満杯(7:49)
帰路にはこの先の林道脇に数台の車有り
武田道登山口
武田という宮司が籠に乗って東の宮へ通ったという
登山道脇の祠      無標識分岐    
<祠の北20mに猿投神社P分岐有り>
谷間の緩やかな道から急坂の尾根道へ
こんな所を籠を担いでよく登ったものだ!
城が峰手前の無標識分岐(8:23)
山頂を通るために尾根道を選ぶ
城ヶ峰には3つのピークがある
西ピークの表示では、頂上は北ピークのようだ
西〜北ピークの中間に猿投神社P分岐有り
展望台は神社P方向へ進んだ南ピークにある
展望台分岐
手製の標識<←展望台 頂上→>有り
城ヶ峰展望台 南東方向が開けているが樹木が邪魔している
同じ道を戻って北ピークへ
北ピークの頂上表示
正式なものでないので正しいかどうかは?
北ピークを下って巻道に合流
数少ない武田道の標識が立つ
標識(山頂0.2km)では展望台辺りが頂上?
武田道眺望点(南西)<篠原工業団地>(8:42) 武田道眺望点(南西)<保見団地> 少し北の武田道眺望点(南東)
<昭和の森(左)・焙烙山・六所山>
無標識の猿投神社P分岐
無標識分岐
樹木に「左矢印・七滝トイレ」表示
林道<猿投神社-菊石>横断
武田道登山口(2.2km)標識有り
ギンリョウソウ
受粉蜂を呼ぶために白く目立つ姿をして蜜も出す
大雨のせいで純白の衣装が少し汚れていた
東海自然歩道出合左折 (10:17)
武田道登山口(2.7km)標識有り
大岩展望台
昭和の森方向、後方は焙烙山(左)・六所山(右)
自然観察路分岐
東の宮方向へ右折
林道<猿投神社-滝遊歩道>出合左折
東海自然歩道の案内板が立つ
50m先で東の宮参道へ右折
林道沿いに公衆トイレ有り
自然観察路分岐右折
(西の宮を経て先程の観察路分岐へ通じる)
東の宮(10:20)
猿投神社は猿投山の神の祭祀が始まりという
東の宮から猿投山の最高点への道は通行止
最高点は神域として立入禁止が基本らしい
岩が鎮座する猿投山最高点
北側から到達可能で標高632mの標識が立つ
猿投山の神の磐座だったされているカエル石
近くに中央・南アルプス展望地有り
伊吹山.白山.御嶽山展望地の山頂(629m 11:07)
梅雨時の今日は、さすがに遠望は無理
今日も多くの登山者で賑わっている
3密をを避けて写真を2枚撮って通過
山頂付近に咲いていたヤマボウシ 陽だまりの休憩所
ここも数組のグループが食事中
休憩所の西の端から谷を下る道へ
木漏れ日の中の緩やかな心地良い下りが続く
休憩所から10分程のクリンソウ植栽地@
少し遅めだが、ここが一番奇麗だった
上から1段目・2段目が開花
3段以下は子房は膨らんでいる
更に10分程先の植栽地A
青い短冊はイノシシ除けの薬剤という
堰の手前にある植栽地B
多くは最上部の開花状況
5段になっている株が多い
広見林道出合<昼食(12:05-24)>
付近に多く見られるタニウツギはもう終わりだ
岩屋標識<広見林道出合から南250m> 支谷右岸の崖にある団九郎の岩屋
義賊団九郎の言い伝えがあるが
 ここに住むにはちょっと狭すぎる感じ…
岩が露出した林道へ戻って更に下る
400m程で血洗の滝<3m>着(12:45)
表示は無く、150m先の三叉路に標識が立つ
普段目にする姿とは違う激しい流れだ
毒蛇に噛まれた傷の血を洗い流した故事には
やはり普段の優しい感じの滝が相応しいようだ
滝巡り遊歩道の最初の滝が二つ釜の滝<5m>
水量によって2〜5本に姿を変えるが、この滝も
2〜3本の筋が流れ落ちる様に趣を感じる
遊歩道は二ツ釜〜乙女の滝の間の右岸にある
「七滝遊歩道」というが見られるのは5つ
白霧の滝<4m>
右岸に接しているので分かり難い
千鳥の滝<下段の右側 5m>
上段(橋の下)は白霧の滝のようだ
白菊の滝<8m> 乙女の滝<13m>
名前に相応しい優美な滝だ
今回の滝巡りでは、一番良かった
国天然記念物の球状花崗岩(菊石 13:21)
水量が多過ぎて露出部分が無く観察不可
(下欄に過去の撮影写真掲載)
廃トロミル水車(菊石から1km余下流)
かつて広沢川沿いに数か所あったという
水車から200m先の広沢大滝<25m>
普段はほっそりしているが今回は見応え十分
(水量が多過ぎると滝に近付けない)
林道脇に咲いていた花々
コアジサイ         ウツギ
水神碑(広沢大滝から150m)、P帰着(14:14)
信仰対象の猿投山には、山の恵みに感謝し
畏敬の念を表す山の神や水神の碑や祠が多い
球状花崗岩の写真
フェンスの編み目からの撮影であり、日の当たり方や水量によって異なる露出部分など条件が揃わないと良い写真が撮れない。
               2006/12/16 2021/2/28
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