御池岳(1247m) A | ||
<鞍掛トンネル東口P〜コグルミ谷登山口〜T字尾根分岐〜御池岳山頂〜鈴北岳〜P> | ||
2019/10/27(日) | ||
今年の5/29に天候不良のためにコグルミ谷登山道の8合目の先で引き返したので再挑戦となった。 | ||
前回と同じコグルミ谷を登り、御池岳山頂横からT字尾根分岐へ向かい山頂へ戻って鈴北岳経由で下山することにした。 | ||
メ モ | ・午前7時半に駐車場に着いたが、2箇所合わせて空きは数台程だった。 | |
・駐車場確保のために早朝出発者が多いようで、午後4時半頃の帰着時に残っていた車は自分の車を含めて2台だった。 | ||
・半世紀前の登山の際には笹藪の中を歩いたような記憶であるが、笹が全く無い登山道や草原だった。防鹿柵内に僅かに笹が見られるという変貌振りに驚かされた。 | ||
・広い山頂は丈の低い草原になっているのでドリーネやカレンフェルトなどのカルスト地形は分かり易くなっていた。 | ||
・後日調べてみたところ、急増した鹿が笹を食べ尽くし不嗜好植物のカンスゲやイワヒメワラビなどが中心の草原になったという。 | ||
・鈴北岳山頂辺りは、1996年の火災で笹が焼けたらしいが全く再生せず苔やイワヒメワラビなどに覆われていた。焼け跡に芽吹いた笹も鹿が食べ尽くしてしまったのだろう。 | ||
・鈴北岳山頂付近の登山道も雨水の流れによる浸食が進んでいるように思われた。 | ||
・御池岳山頂の南側の草原地帯は道が狭く目印になるものが無いので霧に包まれると道や方向を見失いやすい。特に奥の平からT字尾根分岐へ向かう東側の道は分かり難い。 | ||
○歩行距離 (含標高差) |
P<1.5km>コグルミ谷登山口<1.7km>カタクリ峠<1.7km>御池岳東分岐<0.4km>奥の平<0.9km>T字尾根分岐<0.8km>ボタンブチ<0.6km>御池岳山頂<1.8km>鈴北岳<2.6km>鞍掛峠<0.8km>P | 12.8km |
○歩行時間 | P7:45-8:03コグルミ谷登山口-9:45カタクリ峠55-10:40御池岳八合目先の鈴北岳分岐-11:30御池岳東分岐-11:49奥の平-11:55昼食12:20-12:44T字尾根分岐46-13:27ボタンブチ-13:50御池岳山頂55-14:17鈴北岳分岐-14:51鈴北岳56-16:00鞍掛峠-16:27P | 8時間42分 |
○ 駐 車 地 | 鞍掛トンネル東口駐車場(約20台)・ 手前の空き地(約10台)、無料 | |
<こちらにも掲載> | カルスト地形の御池岳山頂を巡る |
P出発 7:45 コグルミ谷登山口から右岸の道へ(8:03) |
左岸へ |
右岸へ | この先は左岸の道が続く | |
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露出した石灰岩の急坂を登る | ノコンギク 5月には色々な花に出会ったがこの時期は寂しい |
多くの木の実有り、オニグルミ・クリ・オオズミ クルミ・クリはリスの好物で見掛けるの皮ばかり オオズミはリンゴの仲間、味見したがかなり酸っぱい |
タテ谷分岐 左岸沿いの御池岳方向へ |
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数組のグループが登ってきた |
涸谷の左岸を登る | 涸谷を横断して右岸の緩斜面へ 水場(長命水)で休憩中のグループが見える |
長命水(○印) | |
長命水の先はつづら折りの急坂が続く | 五合目 スローペースゆえ、続々と来る登山者に先を譲る |
小さな風船のようなクチベニタケ有り 頂部に赤い口のような胞子散布孔が見える |
きれいに並んだ傘にぬめりのある茸も… エノキダケそれともナメコ? |
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サルノコシカケの仲間 暗い森林内で白い縞がよく目立つ |
六合目、天ヶ平<カタクリ峠>(9:45) 比較的緩やかな登りへ、ホッ! |
北東方向が開けた所有り いなべ市の中里ダムが見える、好天なら御嶽山も… |
七合目、紅葉しかけたイタヤメイゲツ(コハウチワカエデ) 5月に見たときより随分葉が少なくなっている |
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黄色く紅葉したイタヤメイゲツ 紅葉せずに落葉した葉も多く鮮やかさがイマイチ… |
鈴北岳尾根道(右)分岐 紅葉したイタヤメイゲツが多くあり秋らしい感じ |
八合目、何故か夫婦道祖神も… この先でリスを見たという報告が多いが気配無し |
苔に覆われたカレンフェルト 苔むした枯山水庭園の趣だ |
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鈴北岳分岐(10:40) | 落ち葉で道が分かり難い! 赤テープやスリップ跡を頼りに進む |
九合目・紅葉も終わりに… | 山頂直下の東斜面 山頂は後回しにして、この先で奥の平方向へ(11:30) |
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稜線へ出た後、踏み跡が薄くなり右へコースアウト GPSで位置を確認しながらコースへ復帰 |
奥の平(上)・防鹿柵内の笹(左と中央) 御池岳の殆どの笹が鹿の食害で消滅、不嗜 好性のカンスゲやイワヒメワラビに替わったという |
尾根道からの中里ダム<北東> | 三角錐の天狗堂・手前のボタンブチ<南西> | |
奥の平(11:49) 南東に天狗岩・藤原岳有り 地表を一面に覆う草がカンスゲのようだ |
奥の平付近のカレンフェルト 帽子を飛ばされそうな程の強い風有り |
鹿の不嗜好植物のイグサ科植物(左)もある この先の風が弱い木立内で昼食 (11:55-12:20) |
奥の平の先は踏み跡が不明瞭になってきた | |
遂に道を見失い草原内をGPSを頼りに進む T字尾根分岐方向を目指し踏み跡に合流 赤茶に枯れたシダ群落がイワヒメワラビだろうか? |
右手の緩いピーク辺りがT字尾根分岐かも… | T字尾根分岐付近のカレンフェルト(12:44) 人々のいる所の右側が土倉岳分岐のようだ |
緩いピークからの鈴鹿山脈<南> 竜ヶ岳・釈迦ヶ岳・御在所岳・雨乞岳 |
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ボタンブチ経由で御池岳山頂へ戻る道へ すぐにT字尾根分岐有り |
ボタンブチ(中央左)とボタン岩(手前)の断崖 | 西側の道は踏み跡が明瞭だ 大きな青のドリーネ西を通過、往路は東を通過した |
ドリーネに水が貯まった東池 御池岳の名もこうした池が多いことに由来 |
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ボタン岩の頂上に寄り道 | ボタン岩からT字尾根分岐を振り返る | 幸助の池 | ボタンブチ(13:27)、左端は天狗堂 由来は猪を追い詰めた崖上の意味という |
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ボタンブチからの天狗の鼻<北> | 天狗の鼻からの奥の平 植生保護の防鹿柵が見える(左上部) |
天狗の鼻からの琵琶湖方面<北西> 手前の市街地は見えるが湖は霞の中… |
赤い実を付けた全身棘だらけのメギ ベルベリンを含み茎を煎じて目薬にしたという(目木) |
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鹿の食害防止の金網が巻かれた樹木 |
御池岳山頂(13:50) 昼時には多くの登山者を見たが全く人影無し |
山頂に咲いていたスズカアザミ | 鈴北岳分岐へ 紅葉の名残のあるイタヤメイゲツの木立内を進む |
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鈴北岳分岐(14:17) | 道沿いに多くのドリーネ有り | 真の池 | 日本庭園(左上)・鈴北岳(右上)方向の眺め | |
イワヒメワラビ?の中に一輪咲いていたリンドウ | 日本庭園 スギゴケの絨毯を敷いたような広い苔原 |
緑の苔に白い岩が映える石庭 上部に先程の広い苔原が見える |
人が石を配置したような奥行きを感じる石庭 |
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鈴北岳山頂への登り | 山頂付近からの御池岳 | 鈴北岳山頂(14:53)・西側に鈴ヶ岳有り 琵琶湖が眺められる所だが霞の中… |
鞍掛峠への尾根を下る 笹が消滅して苔原となり地表の浸食が酷い |
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鹿が刈り込んだと思われるイヌツゲ? じっと見ていると動物の姿や顔に見える |
本来なら笹が茂っていたと思われる所だが… |
樹林帯へ 雪が多いのか樹木が谷側へ折れ曲がっている |
根元から枝分かれした株立ちの樹木林有り 葉にクスに似た香りがありアブラチャンのようだ |
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鉄塔付近からの滋賀県側R306(右端) | 鞍掛峠の地蔵様(16:00) 伊勢・近江の境で近江商人が通行した峠の一つ |
右折して鞍掛トンネル東の登山口へ | 急な岩場の下り出現 | |
今回で最も緊張した急斜面の トラバース ザレた下りで道幅が30cm程の所も… |
登山ポスト | 御池岳・三国岳登山口 | 鞍掛トンネル東口P帰着 16:27 朝7時半に満車だった登山者の車も2台だけ |
東側の駐車スペースも空だ |