三ツ瀬明神山 〜清流・奇岩・アカヤシオを訪ねて〜
<乳岩口〜(乳岩コース)〜山頂〜(栃木沢コース)〜乳岩口>
2020/4/19(日)
 三ツ瀬明神山は、東海自然歩道上の岩古谷山や宇連山から眺めた堂々たる山容が気になりいつか登ってみたいと思っていた。
 調べてみると、麓に乳岩川の清流や奇岩が見られる国指定の天然記念物・名勝「乳岩峡」があり、急坂続きの登山道や鎖場、梯子、馬の背がある険しい山ということだった。山頂付近にはアカヤシオが自生しているという。
 前日の夜までかなりの降雨があり清流は期待できない可能性があったが、乳岩峡を巡った後アカヤシオの花鑑賞の登山に挑戦することにした。
・ 往路の乳岩コースは、滑りやすい急坂の連続のために頻繁に休憩を挟み予想以上に時間を要した。しかし、ミツバツツジ、ヒカゲツツジ、タムシバ、アカヤシオと標高に応じて変わる花々を楽しむことができた。また、珍しい白花のヒメイワカガミ(ヤマイワカガミ)にも出会えた。
・ 復路の栃木沢コースは、急坂ではあるが岩場も鎖場もなく、滑落の危険箇所もないので下山するのに適したコースだった。利用者は少ないようで、山頂からの降り口付近の踏み跡が希薄で暫くGPSロガーの軌跡を確認しながら進んだ。花も展望も期待できない道だが、思いがけず水量は少ないもののかなりの落差の二段の滝が見られた。
・ 昨晩までの降雨にもかかわらず乳岩川の水の透明度の高さにビックリ、しかし水量が多く残念ながら淵の淡いエメラルドグリーンは今イチだった。
・ 一部に雲がかかり富士山に見えなかった雪山が、帰宅後に位置から富士山と分かったことも幸運だった。(山頂到着時には雲に覆われていた。)
・ 愛知県内にも登山の様々な魅力を兼ね備えた本格的な山があることを知ると同時に、時間はかかったが美しい花々を愛でながら無事に登り終えて思い出深い山行となった。
水量が多くて乳岩川本来の水の美しさに出会えなかったので後日(5/29)に乳岩峡へ出掛けてゆっくり観察してみた。透明度は前回同様だが流れが緩やかで、日の当たり方の違いから同じ場所でも全く違う表情を見せていた。
  ○歩行距離
   (含標高差)
乳岩口<0.8km>乳岩分岐・乳岩見学(0.9km)<2.0km>鬼岩乗越<0.9km>胸突八丁ノ頭<0.3km>六合目合流点<1.1km>明神山<0.2km>栃木沢コース分岐<1.5km>乳岩口・栃木沢口分岐<1.2km>鬼岩乗越<2.0km>乳岩分岐<0.8km>乳岩口・P 11.7km
  ○歩行時間 乳岩口・P6:46-07:13乳岩分岐(乳岩見学)8:02-10:09鬼岩乗越10:15-11:36胸突八丁ノ頭11:43-11:54六合目合流点12:03-13:26明神山14:18-14:35栃木沢コース分岐-15:54乳岩口・栃木沢口分岐-16:21鬼岩乗越-17:28乳岩分岐-17:54乳岩口・P 11時間8分
  ○ 駐 車 地 乳岩峡入口の駐車場(約10台)、一部路上駐車可、簡易水洗トイレ有
この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。
前編後編
乳岩峡入口・P出発(6:46) 案内板と登山ポスト(左下) 乳岩川・広いな桟敷岩
流紋岩質溶結凝灰岩の一枚岩という
昨晩までのかなりの降雨にもかかわらず
不思議な程に水が奇麗!
早速緊張する崖っぷちの道出現… ミヤマシキミ 遊歩道から見上げる乳岩 乳岩分岐(7:13)
左折して山道を登る
20分とあるが40分位かかった 鉄梯子が続く通天洞入口 巨岩の崩落により生じた洞窟のようだ 巨大な通天門の下を通過
真下に明神山が見える
小鍾乳洞    乳岩の岩壁       直下の鍾乳洞入口 洞内に子安観音などの石仏が祭られている
天井部に名称の由来となった乳房状の鍾乳石有り
凝灰岩から溶け出した石灰分によるものという
洞穴内から眼下の谷を望む
あまり見られない景色だ!
所々に見掛けるミツバツツジ
乳岩分岐(8:02)
乳岩分岐先の水場 水場の手前辺りから急坂が始まる
露出した根が多く下りは足を取られ易い
右手に現れた乳岩川の清流
左岸へ渡渉
鬼石まで緩やかな道を進む
垂直にそそり立つ鬼石
オーバーハングもありロッククライマーに人気という
まるでの生け花!
ナガバノスミレサイシン
カラビナが残るハイカラ岩
ここも人気のクライミング場という
岩盤上の急坂有り 鬼岩乗越(10:09) ヒカゲツツジ群生地(鬼岩乗越を過ぎた辺り)
ツツジの名だがシャクナゲに近い種類という アカヤシオも出現!
満開で期待が持てそうだ
巨岩の間を通過 胸突き八丁
これぞ本物の胸突八丁だ!
揃ってお辞儀したアカヤシオ
昨晩の雨の仕業?
胸突八丁ノ頭(11:36) 六合目合流点(11:54) 名残のタムシバ
鬼岩乗越辺りから足下に花弁有り
緩やかなアップダウンの尾根道へ 最初の鎖場・その先の崖沿いの道 二つ目の鎖場 満開のアカヤシオ(馬の背岩手前)
馬の背岩への鉄梯子
脇道から岩の上へ
樹間越しに右手に見えていた雪山
馬の背岩から怖々撮影
帰宅後の調べで何と富士山!
雲隠れの南アルプス、残念…
一際鮮やかなミツバツツジ
(馬の背岩付近)
馬の岩から九合目へ ヒメイワカガミ(九合目付近)
白花は三河地方特有でヤマイワカガミともいう
山頂展望台・明神碑(13:26-14:18)
少し前まで富士山が見えていたとのこと…
山頂のアカヤシオ 恵那山方面 復路の栃木沢コースの標識確認出来ず
スズカタ林道方向へ進むが踏み跡希薄
広い斜面を探し回り古い朽ちた階段道発見
GPSロガーの軌跡を確認しながら慎重に下る
下った鞍部に乳岩口の標識有り
栃木沢コース分岐
この先は明瞭な細い道が続く
要所に標識有り
栃木沢を渡渉する手前で左手に見える
かなりの落差の二段の細い滝
上段(左)・下段(右)
栃木沢を渡渉 細々とした登山道 乳岩口・栃木沢口分岐 中道分岐・歩き易い道
鬼岩乗越(16:21)
乳岩分岐手前の水場で水を補給
乳岩峡入口・P帰着(17:54)
いつものゆっくり登山、11時間の長丁場も無事終了!
乳岩川の清流(5/29撮影)
淡いエメラルドグリーンの透明度抜群の水質(8:36) 透明な水の底に見られる流紋岩の美しい縞模様 川底に宝石を散りばめたように見える波紋(11:29)
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