鎌ヶ岳(1161m)
〜春の花を訪ねて長石谷から長石尾根へ〜
<割谷P〜長石谷・長石尾根登山口〜岳峠〜山頂〜弥一ヶ岳〜長石谷・長石尾根登山口〜P>
2022/4/13(水)
 昨秋に釈迦ヶ岳登山後再びコロナによる県外移動自粛となり、3月のまん延防止措置解除と共に自粛もなくなり県外への山行が可能になった。
 鎌ヶ岳は、学生時代の夏に一度御在所岳から往復した経験があるだけである。今回は、多くの種類の花を鑑賞できるということから春に長石谷を登り長石尾根を下ることにした。
 Web上の情報では、往路は沢を渡渉をしながら直登する急坂コースで迷いやすい所もあるという。復路の尾根も急坂で登山道の崩壊が進んでいてスリップや転倒に注意が必要ということで、余裕のある日程で絶対に慌てないということを心掛けた。
・ 割谷Pは、鈴鹿スカイライン工事に伴う通止め期間中で温泉街経由で向かったが2つの駐車場が全面開放されていた。朝6時半の到着時には20台位埋まっていた。
・ ヤマレコなどの情報を基に慎重な計画を立てて臨んだが、谷下部の崖上の道で岩壁を前にして進路不明となり居合わせた人に助けられた。登山道が崩落していて河原から岩壁の隙間をよじ登って堰の上部へ出た。
・ 岳峠直下で道を外れてしまったが、道の可能性があると思ったのか途中の左手のガレ場を撮影していて帰宅後に写真を確認して赤ペンキマークを発見した。正規の登山道はこのガレ場だったことが分かった。
・ 長石谷は、赤テープや剥げた赤ペンキマーク、ケルンなどを頼りに踏み跡の薄い道を歩くので初めて歩く者にはややハードルが高いようだ。実際に何度も行きつ戻りつしてかなり余分な時間を費やした。
・ 長石尾根の道は明瞭だが、山肌の崩壊が進んでいてスリップしやすいザレ場や木の根に足を取られやすい箇所が各所にある。慎重に下れば問題なく、余分な時間を費やすこともなかった。
・ 花巡りについては、予定していた花を全て観賞することができ大満足だった。谷筋と尾根筋に咲く花を一度に巡ることの出来る最高のルートと言えそうだ。
・ 平日のためか山頂を除いて出会った登山者は、超スローペースの私を追い越して行った人が谷コース、尾根コース共に一人だけだった。花の時期なのに意外に感じた。6:30よりより早く出発している登山者がいることを考えても当日のこのルートの利用者は少なかったようだ。
    ○歩行距離
    (含標高差)
P<0.4km>長石谷・長石尾根登山口<2.5km>犬星大滝標識<2.0km>岳峠<0.3km>鎌ヶ岳<1.4km>長石尾根・三ツ口谷分岐<1.2km>弥一ヶ岳<1.5km>長石谷・長石尾根登山口<0.4km>P  9.7km
    ○歩行時間 P6:42-6:51長石谷・長石尾根登山口-9:18犬星大滝標識-10:25昼食40-11:34岳峠45-12:06鎌ヶ岳17-13:27長石尾根・三ツ口谷分岐岩ヶ峰-14:43弥一ヶ岳-15:46長石谷・長石尾根登山口-15:57P  9時間15分
    ○ 駐 車 地 割谷駐車場(中道登山道駐車場、無料、70台程度)
<こちらにも掲載> https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4170882.html
         この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。
長石谷・長石尾根登山口(513m)
登山ポスト
(6:54)
すぐに最初の渡渉、この先何度も出現 テープや矢印を頼りに左岸を進むと谷・尾根道分岐あり、復路はここへ下山 急勾配の沢に築かれた数段の砂防堰
山頂へ直登する険しい沢道を実感!
河原に出て赤テープ(中央)がある左岸の道へ
この先で崖上の道を進むと行き止まり、河原で作業中の男性に尋ねると「道が崩落したので、河原から岩壁の隙間をよじ登れ」とのこと…(7:20)
難所を超えると花巡り<第1ステージ>の始まり、最初のご対面はイワウチワ
淡いピンクがやさしい(7:50)
宿命!
ショウジョウバカマは逞しい
イワウチワ
あちらこちらに群生している
満開のイワザクラ群生地(8:21)
心配していたが出会えて良かった!
ピンクの花が可愛い!
見付けたのはここだけだった…
小滝(8:27)
初めての道なので常にキョロキョロ
滝の中央上に薄い赤ペンキマーク(←)確認
小滝の左岸を通過
赤ペンキマーク(←)を辿って左岸の道へ
イワウチワ
淡いピンクが基本だが白っぽい花もあり
ヤブツバキもまだ咲いている
シンプルだが椿の仲間では一番好きだ
少し濃いめのピンクのイワウチワ 赤ペンキマークを探しながら進む
(8:46)
群生するイワウチワ(9:03) ショウジョウバカマ
里山にもあり適応力旺盛だ
いつの間に道を外れて河原を歩き、
右岸の道に戻って暫く進むとバイカオウレン発見
<犬星大滝表示付近>(9:19)
バイカオウレン
可愛い純白の花だ
上方にはタムシバも咲いている
花の付け根に一枚葉が無いのでコブシではない
花数が少ない…(9:34)
ガレ場になってきた(10:03)
中央右の赤ペンキマーク(←)を頼りに進む
ネコノメソウの仲間
開花直前のようだ(10:34)
薄い踏み跡、赤ペンキマークが頼りだ
(10:39)
岩の隙間のヒメカンスゲ?
(10:56)
岩と笹が混在し踏み跡が不明瞭に…(11:05)
急坂を歩き回って道を探す
笹の生えた急坂のガレ場に矢印あり
(11:12)
矢印を見て笹道のガレ場を登る
(11:13)
途中、左手に見えたガレ場を写真に撮ったが
赤ペンキマーク(←)を見落す(11:18)
笹道をそのまま進んだ
途中、上方に黄色の花あり
ズームアップしたらマンサクだった
岳峠の長石谷下山口(11:40)
ここへ出る予定だったが、30m程山頂寄りの稜線着
稜線からの眺め
タムシバの白が目立つ
稜線から眺める鎌ヶ岳の険しい山容
ガレ場を登る登山者が見える(←)
鎌ヶ岳山頂への最後の登りだ 山頂の神社 鎌ヶ岳山頂(1161m、12:06)
御在所岳には雲がかかっている
霞が濃くて遠望はイマイチ…
雨乞岳方面 昼食は長石谷ですましたので、
小休憩後、花巡り<第2ステージ>長石尾根へ
(12:17)
いきなり酷くえぐられた急坂の笹道!
笹と岩をつかみながら後退り
ハルリンドウ(12:22)
日当たりを好むので尾根の彼方此方に咲いている
バイカオウレン
イワカガミと混生している
展望台(12:28) ハルリンドウの蕾の螺旋模様 白っぽい花のハルリンドウ
彼方此方に群生するバイカオウレン 登山道が崩壊したザレ場(12:39)
こんな所が数箇所ある
ストックで支えてもズルズル滑る、慎重に…
崩壊斜面のザレ道(12:56)
慎重に一歩一歩進む
タムシバ
長石谷に比べて花付きが良い
アカヤシオ(950m付近)
標高の高い所はまだ蕾が多い
見頃のタムシバ(950m付近)
純白の花が美しい
長石尾根・三ツ口谷分岐(900m位)
(13:29)
アカヤシオ(900m)付近
徐々に開花してきた
温かみのあるピンクがいい感じ
アセビ
花は少ないがまだ所々に咲いている
アカヤシオとタムシバのコラボ
この辺りのタムシバは終盤
再び崩壊斜面の際の道(14:01)
ここは山側を迂回
アカヤシオ
アカヤシオと御在所岳(14:12)
御在所岳の山腹に無数のタムシバあり
アカヤシオと山腹のタムシバ 満開のアカヤシオ<弥一ヶ岳(802m)付近>
満開のミツバツツジも現れた
<弥一ヶ岳(802m)付近>
人がぎりぎり通過できる道(15:04)
ザックが引っかかった
ミツバツツジ 白っぽい花のショウジョウバカマ
色変わりが多いが、完全な白花は見たことがない
露出根に足を取られ易い道が続く(15:18)
長石谷分岐は近いが最後まで気が抜けない…
最初の渡渉箇所のキブシ(15:45)
往路は下ばかり見ていてスルー
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